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“極東のドキュメンタリー”がテーマのカルチャー誌創刊 ドーバーで音楽イベントも

パルコのキャンペーンビジュアルや「アンダーカバー(UNDER COVER)」の2019年春夏のビジュアルを担当する編集者の高宮啓が、インディペンデントカルチャー誌「モダーン(Moder-n)」を創刊する。価格は2800円、4月6日にドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)で発売する。アートディレクターは音楽雑誌「エレキング(ele-king)」や展覧会「五木田智央 PEEKABOO」などのアートディレクションを手掛ける鈴木聖が担当。

同誌はモダンアートが革新的な創造性や実験音楽が探求する未知の前衛性、ファッションが求める最先端の美意識など、アートブックのようなイメージを中心としたコンテンツが特徴。創刊号のテーマは“極東のドキュメンタリー”だ。インターネットやSNSの普及で世界中の情報が瞬時に共有できる今、“同じ時間を共に過ごす”というフィジカルな行為に着目し、7つのドキュメンタリー企画で構成している。国籍も肩書きも異なる人物が世界の果てで共有した極東時間(utc+9)の記録だ。

メイン企画は写真家のユルゲン・テラー(Juergen Teller)と塩田正幸による、110ページのボリュームで見せるフォトストーリー。ファッションからアートまでジャンルを超えて活躍するユルゲンが、ドイツ人フォトエディターのアンドレアス(Andreas)と共に来日した際の3日間を撮り下ろした。塩田はユルゲンの来日撮影に密着する形で、現場を別の角度から捉える。

また、ノイズやサイケデリック、現代音楽を取り扱って1980年代から明大前で30年以上続いた、レコードショップ「モダーンミュージック」を、「スタジオ・ボイス(STUDIO VOICE)」元編集長の松村正人が紹介。塩田が撮影した2000年代前半のカオティックな店内スナップフォトで同店の魅力を伝える。

昨年9月に東京・日比谷野外音楽堂で行われたオウガ・ユー・アスホール(OGRE YOU ASSHOLE)のワンマンライブも取り上げる。野音で初という、4つの持ち込みスピーカーを会場内に配置。PAエンジニアの佐々木幸生とレコーディングエンジニアの中村宗一郎が、ビンテージ音響機材を使用した立体音響システムコンサートを繰り広げた。ライブ冒頭でメンバーによるアナログシンセのセッション音源を録音したソノシートレコードが、特別付録として付く。

同誌の創刊を記念し、ドーバー ストリート マーケット ギンザでオープンハウスイベントを開催。6日の15〜18時に写真家の塩田正幸とオウガ・ユー・アスホールの出戸学、編集長の高宮啓による音響インスタレーションも行う。

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