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オンワードが絶品ハンバーグに食指を伸ばした理由

オンワードホールディングス(HD)のECグルメサイト「オンワード・マルシェ(ONWARD MARCHE)」と「格之進」ブランドの焼肉店を運営する門崎(岩手県、千葉祐士社長)は3月28日、現在クラウドファンディングサービスの「マクアケ(Makuake)」で商品化に向けた資金調達を行っている冷燻製の「薫格ハンバーグ」と「薫格肉」をプレス関係者向けに披露した。

今回発表した商品は、“肉おじさん”として知られる千葉社長が開発に10年の年月をかけたという。魚の燻製をヒントに、燻製和牛を作ろうと考えたのが始まりだ。千葉社長は「私は肉のイノベーションを考えてきた。最初に生肉を燻製させたところ、見た目が黒くなってしまった。東日本大震災後にハンバーグの製造を始めたとき、冷凍と半解凍したハンバーグに燻製をかけたところ、冷凍の方が3倍の数値的で香りが強かった。そうして4年前から特許の申請の準備を進めてきた。燻製というのはほとんどが温燻で、熱精製を終えているものが多いが、加熱前の肉を燻製させることで、焼くときに出る肉の香りと一緒に燻製の香りが強く出ることが分かった。食べ物の美味しさの要素は、50%は見た目、40%が香り、残りが味覚。今回はその40%を占める香りに着目した」と語る。

またオンワードHDと取り組む理由を「保元さん(道宣社長)の『日本の食を文化として発信していきたい』という言葉に共鳴した。私は“食べる”ということは“消費”ではなく、“投資”だと思っている。食べたら必ず作った人のところにお金がいくからだ。島国日本で頑張って得たお金を食べるという投資にどうつなげていくのか、その先に日本の未来が作られていくと考えている。『マルシェ』に参画しているのは、その食の価値を認識し、その背景を含めて食の消費が投資につながるということを発信していくことができると感じたから」と話す。

オンワードHDの保元社長は「われわれはファッションの企業だが、グルメはファッションを形作る重要な要素で、世界へ日本のファッションを売っていくにあたり食の分野は強い力を持っていると考える。洋服と一緒にグルメの世界を手掛けることで新しいファッションの領域を世界に作っていくために『オンワード・マルシェ』を2年半前に立ち上げ、『格之進』をはじめ、全国には地域に根ざしておいしいものを原料からこだわり抜いて作っている方たちの存在に気づくことができた。千葉さんたちが世界に羽ばたいて、『格之進』が世界ブランドにしていけるように、応援して送り出していきたい」と語った。

同プロジェクトは3月19日に「マクアケ」上で商品化に伴う資金調達をスタートした。スタートから9日目の28日現在で、目標金額の100万円を113%上回る113万7000円の調達に成功している。同プロジェクトは4月29日まで支援金を募っている。

支援者へのリターンは、5000円(税込)コースの“薫格・金格ハンバーグ食べ比べ8個セット”、8000円(同)コースの“4種のハンバーグ食べ比べ8個セット”、8000円(同)コースの“薫格肉セット”、1万4000円(同)コースの“薫格肉と薫格希少部位メガネ肉セット”、2万円(同)コースの“薫格肉と黒毛和牛食べ比べセット”の全5種類。リターン品の発送は5月上旬を予定する。

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